英語も話せないのにアメリカへ
彼女は日本に来たばかり。
日本語もほとんど話せない。
日本の文化もわからない。
それなのに、母が亡くなった時、
毎日、会いに来てくれた。
てては2歳。
ててママはおそらく、ててを見れていなかっただろう。
ただ悲しくて。
彼女は、てての遊び相手をしてくれた。
父を励ましてくれた。
今でも忘れない、あの時の優しい眼差し。
父の偏見は克服された。
アメリカ人の彼女が教えてくれたこと。
心の国境はない。
心の境界線は自分で引くものだと。
彼女が体調を崩しアメリカへ帰省。
気がついたら飛行機のチケットとっていた。
よーし、心の国境はないぞ!
幼稚園児のててを連れてGO!
飛行機の乗り継ぎも迷い迷ってギリギリセーフ。
当時は携帯もない。
頼りになるのはメモに書いた彼女の住所のみ。
片言の英語とジェスチャー。
バスを乗り継いだ。
降りたいが、わかってもらえない。
大きな声で「揚げ豆腐」って言ってみた。
(I’II get off)
通じた!
はたまたタクシーに騙されて、
15分で着くとこ1時間走ったらしい。
何度か同じ場所を通り、やっと気がついた。
「ママーキラキラいっぱい」と。
クリスマスシーズンの電飾。
あれ、あれ、さっきから同じ景色
なんてことも。
心の境界線を引きたくなった。
流石に、無謀、無計画😂
さらにキャッシュカードを持たずに入国。
現金使えないって😭😭😭
記憶にあるご馳走は彼女の家で食べたターキー。
あとはコンビニで買ったパンと飲み物。
体調を崩した彼女に会いに行ったのに。
何しに行ったのか😩
私の人生に失敗という概念はない。
広い世界に出て知った。
さあ、一歩を踏みだそう。