発達はみんな違っていい
子どもの発達を“異常”としないで――吃音と向き合うママへのメッセージ
はじめに:3歳9ヶ月の女の子、突然の吃音
「1週間前から、急に言葉がつまるようになって…」
不安そうな表情で、ママがぽつりと打ち明けてくれました。
3歳9ヶ月の女の子――今までは元気でおしゃべりも上手な子だったそうです。けれど急に、言葉が出てこなくなった。繰り返すようになった。「発達障害ではないか」と心配でいっぱいになり、相談に来てくださいました。
私たち大人は、「何かが違う」「おかしい」と感じると、すぐに“異常”という言葉で判断してしまいがちです。
でも、子どもの発達には、ぐんと伸びる時期と、ちょっと立ち止まる時期があります。
それは“異常”ではなく、大切な成長のひとコマかもしれないのです。
発達の“段階”を、“異常”としないで
吃音は、発達の過程でよく見られる一時的な現象です。特に、2歳半~5歳頃のお子さんに多く見られ、成長とともに自然に消えていくことも少なくありません。
それなのに、テレビやSNSの情報に触れ、「発達障害かも」「うちの子だけ変なのかも」とママたちはすぐに自分を責めてしまいます。
けれど、発達はみんな違って当たり前。
早い子もいれば、ゆっくりな子もいます。
そのすべてに、「あなたは間違っていないよ」「それで大丈夫だよ」と伝えてあげたい。
子どもの成長には、一人ひとりのリズムがあるからです。
不安を受けとめるカウンセリングとクレヨンアート
今回のセッションでは、クレヨンアートを通して、女の子の心の内側にそっと触れてみました。
画用紙いっぱいに、彼女は紫、黄色、ピンク、グレー、黒、茶色、緑など、たくさんの色で“丸”をたくさん描いてくれました。
この「まる」は、子どもにとって“安心”や“自分の世界”を表すことが多いもの。
彼女の心の中には、いま“いろんな気持ち”が渦巻いているけれど、そのすべてを“まる”という形に閉じ込めて、がんばって整理しようとしているように感じました。
そして、とても印象的だったのが「緑で描かれたママ」の姿。
緑で描いた“ママ”の意味
緑は、癒し・やさしさ・安心・自然とのつながりを表す色です。
女の子にとってママは、自分を包んでくれる、大好きで、ホッとできる存在なんだと、胸がいっぱいになりました。
一方で、他の色――たとえばグレーや黒――には、不安や緊張、疲れがあらわれることもあります。
つまり、女の子自身も何か感じ取っていて、それを色で表現してくれていたのかもしれません。
絵は、子どもたちの“言葉にならない声”です。
そして、ママにとってもそれは、「わたしのこと、大切に思ってくれているんだ」と、心に届くメッセージでした。
ママが悪いわけじゃない。安心できる場所で話そう
「私の育て方が悪かったのかな…」
「もっと早く気づいてあげていれば…」
多くのママが、自分を責めます。
でも、ママはいつだって、子どものために一生懸命です。
どんなときも、迷いながら、悩みながら、子どもを愛してきました。
だから、ママも自分を大切にしていい。
心が疲れてしまったら、誰かに頼ってもいい。
「こんなこと相談してもいいのかな」なんて思わずに、どうぞ安心して話せる場所で、心の荷物を少しずつ下ろしていってください。
吃音は発達の一過程。未来に希望があることを伝えたい
吃音は、脳の発達や言葉のスピードに個人差があることから起きるものです。
そのほとんどが、一時的なもの。ゆっくりと見守っていくことで、自然に落ち着いていくケースも多くあります。
あけみょんからも、いくつかアドバイスを伝えました。
その一部を載せました。
● 無理に言い直させないこと
● 「ゆっくりでいいよ」と見守る姿勢
● 言葉ではなく“気持ち”に共感すること
● 日々の中で、たくさん笑顔で目を合わせること
寝る前に絵本の読み聞かせ
一日一分でいいので、親子で、目を見てよかったことを話す
その時に、教えてくれてありがとうとハグをしたらもっといいですね。
焦る必要はありません。
比べる必要もありません。
今、その子の中で、しっかりと言葉の準備が進んでいるだけなんです。
おわりに:ママの笑顔が、子どもの安心
子どもは、ママの笑顔が大好きです。
ママが少しでも安心できたら、子どももほっとします。
今回のご相談を通して感じたのは、「ママが不安になるのは、ママがちゃんと愛している証拠」だということ。
ママが自分を責める必要は、どこにもないのです。
私たちは、クレヨンアートやカウンセリングを通じて、“話すことで楽になる場所”をつくっています。
ママの不安が軽くなり、また笑顔になれるよう、これからも心をこめてサポートしていきますね。
🌱あなたも、ひとりじゃないよ。
子どもを育てるって、ほんとうにたくさんの感情と向き合うこと。
だからこそ、安心できる場所で、一緒に向き合っていきましょう。
お気軽にカウンセリングのご相談や、アートセラピー体験のお問い合わせもどうぞ🍀

