幼少期の記憶

初めての憧れ

いとこのMちゃんはひとつ年上。

当時ててママ2歳。

Mちゃん3歳。

Mちゃんの家は食堂をしていた。

朝早くから夜遅くまで、叔父さん叔母さんも働いていた。

Mちゃんの家に泊まるのが好きだった。

Mちゃんは台所に立ち、ててママに卵焼きを作ってくれる。

台所のテーブルに、やっと手が届き背伸びして覗き込む。

Mちゃんが、卵を「こんこん」とテーブルの角に叩きつけ、

ボールの中に卵を割り入れた。

「うわーすご〜い」

何ができるんだろう。

大きなお箸で、カシャカシャしている。

「何をやってるんだろう」

ガスをカチッと付けて、

卵を混ぜたボールをひっくり返し、

フライパンに投入。

ジュー、シャカシャカ。

お皿の上に、黄色いふわふわの卵焼き。

「うわーすごーい、魔法みたい」

鮮明に記憶が残っている。

「おかあさん、やりたい!やりたい!」

危ないよとか、できないよとか母は言わない。

とりあえず、黙ってやらせてくれる。

卵をテーブルの角にぶつけるのに

ドキドキした。

「あれ?割れない・・・」

ひとりでやりたいのにできない。

母が手を添えて、一緒にやってくれたが、

全く嬉しくない。

卵は硬いと知った。

ただただ、『Mちゃんすごーい』

お姉ちゃんってすごいんだあ。

これが、料理に目覚めた初体験!

お姉ちゃんになる憧れを密かに感じていたのかなあ。

Mちゃんは永遠に憧れの存在。

わがまま言って、Mちゃんの保育園に遊びに行った。

保育園の優しい先生が膝に抱っこしてくれた。

Mちゃんが歌を歌ったり、お遊戯したり。

「すごいなあ〜」

Mちゃんの真似っこが大好きになった。

新しい物より、Mちゃんからのお下がりが大好きだった。

高校生になっても、Mちゃんのお下がりの服は、

おしゃれと思ってルンルンしながら着ていたな。

褒められると、より一層嬉しかった。

「Mちゃんのお下がりなんだあ」

自慢のMちゃんを褒められて、嬉しさ倍増!

Mちゃんは、料理も沢山教えてくれた。

いいことも悪い遊びも😂色々教えてくれた😄

今もずっと感謝してる。ありがとう😊

ありがとう探し

幼少期の頃から、一度も浮かばなかったことまで、

毎日ふとした時に色んな記憶が蘇る。

書くことが習慣化されつつあるようだ。

過去は全て贈り物

辛いこと、嫌なこと、思い出したくないことも。

自分一人で乗り越えた気でいたことも、

『ちゃんと記憶を辿ると、必ず誰かが助けてくれていた』

ひとり、ひとり、ひとつ、ひとつに感謝したくなる。

本当にありがとう

色んなこと乗り越えたててママにも

ありがとう