生まれてきてくれてありがとう
てて誕生!
3376g 元気な男の子
平成2年11月30日、22時16分
分娩所要時間11時間20分
久しぶりに母子手帳を探してみた
出産前に脅かされていた

4000g以上の大きさだから、
難産になるの覚悟してください
妊娠後期に入ると、ぐんぐん体重増加
いつも怒られる
何を食べて良いのやら
頑張ってカルシウムを取っていた。

カルシウム取りすぎです
難産になりますよ!
毎日ひたすら、歩いた!
大きなお腹抱えて、2時間くらい歩いた
今思うと、もっと楽しい妊娠生活したかったなあ
一生に一回の大イベント
でも、幸せには違いない
この日は、出産ラッシュだった。
カーテン越しに、かなりの妊婦さんが唸っていた。
ててママは初産だから、すぐには生まれないだろうと
放置になるしかなかった。
しかし、妊婦さんの声につられたのか
一気にお産が進んだ!

うわーもう我慢できませーん
大声で助産師さん呼ぶと

あらあ、もう生まれるわね
部屋移動しますよ
陣痛で痛くて歩けない
医療者は慣れているから、

大丈夫大丈夫
赤ちゃんも頑張ってるんだから
お母さんも頑張るんですよ
ててママは看護師になって、
産婦人科病棟に配属されたが、
「赤ちゃんが頑張ってるんだからお母さんも頑張るんですよ」
は絶対言えなかった
ててママは、
色々経験してから看護師になって良かったあ
と何度も思う。
ててに初対面
これは今でも鮮明に覚えている
可愛い
やっと会えた
「生まれてきてくれてありがとう」
それだけでいい。
どんなに大きくなっても
生まれてきてくれたそのことだけ感謝し続けよう!
だから、多分「勉強しなさい」とか
そんなことは言わなかったと思う。
生きてさえいてくれたらいいと
ててママは看護師になり
集中治療室(ICU)が長かった。
子供の事故とか
子供が亡くなる場面も何度も遭遇した。
その度に、生きていてくれることに感謝する。
何度かこんなシーンに遭遇した。
「お願い!
勉強しろとか塾に行けとか言わないから
とにかく目を覚まして!お願い!」
そして悲痛な泣き叫び
どうしても、可愛いからこそ
幸せになってほしいからこそ
勉強しなさいとか
将来を親が決めてしまいがち。
いくつか方向性を提示するのはいいと思う。
最後決めるのは、本人
自己決定できることが大切
恐れと不安は常にある。
そうすると、安定した生活を望みがち。
でもなぜか根拠のない自信がある
『一生は一回』そう思えるのは、
ててママの亡き母からの贈り物
これからもずっと、てての生き方を
応援していけるそんな存在でありたいなあ