あなたの一言が未来を変える
① はじめに:あなたの一言が職場を変える
また、コミュニケーション?
私たちは、学生時代は読み書くなど認知能力を求められてきました。
しかし就職し社会に出て一番求められるのが、コミュニケーションです。
非認知能力なんです。
恥ずかしくて声が出せない。
そんな人にも、作り笑顔でいい。
笑顔の力を借りてほしい。
日々、心の保健室をしていると強く感じています。
「あなたの一言が、あなたの職場の未来をつくります。」
少し大げさに聞こえるかもしれませんが、これは決して誇張ではありません。
「〇〇さん、おはようございます」「元気?」「何かできることある?」
そんな何気ない言葉が、職場の空気を優しく、明るく、前向きなものに変えていくのです。
人間関係においては、「話す時間の長さ」よりも「接触回数」のほうが、信頼関係に大きく影響すると言われています。つまり、特別な会話をする必要はなく、小さなコミュニケーションを“繰り返すこと”が大事なのです。
② なぜコミュニケーションは「大切」と分かっていても難しいのか
多くの人が、「コミュニケーションは大切」と知っています。
それでも、職場でうまく対話ができなかったり、すれ違ってしまったりするのはなぜでしょうか?
一つには、忙しさや心の余裕のなさがあります。業務に追われる中で、つい会話がおろそかになってしまいがちです。
もう一つは、「正しさ」に縛られすぎること。
自分の意見が「正しい」と思うと、時にそれが「正義」となり、相手を傷つけてしまうこともあります。
正しいことを言っていても、伝え方を間違えれば、それは“武器”になる。コミュニケーションの難しさは、まさにここにあります。
③ 笑顔がもたらす驚きの効果
笑顔は、単なる表情ではありません。
人の心と体にポジティブな影響を与える「幸せホルモン」を分泌させる力を持っています。
- セロトニン:気分を安定させる
- オキシトシン:人とのつながりを深め、信頼を生む
驚くべきことに、子どもは1日に約300回笑うのに対し、大人はたったの15回程度しか笑わないと言われています。
特に赤ちゃんは、自ら笑顔を作ることで、幸せホルモンを調整しているとも。
そして、その笑顔は、まわりの大人をも幸せにしてしまう――まさに“笑顔の連鎖”です。
④ 小さな言葉が信頼を生む:接触頻度がカギ
では、どうすれば職場で信頼関係を育むことができるのでしょうか?
ポイントは、“質”ではなく“頻度”です。
「おはよう」「ありがとう」「助かったよ」「調子どう?」
そんなちょっとした声かけを、毎日、何度も繰り返すことが、信頼の土台になります。
たとえ短い会話でも、接触の“回数”が多ければ多いほど、相手との心理的な距離は縮まり、自然なコミュニケーションが生まれるのです。
⑤ 今日からできる!笑顔と対話を増やす3つの習慣
それでは、日々の職場でできる簡単な習慣をご紹介します。
1. 朝イチの笑顔と「おはよう」
朝の第一声は、その日1日を左右します。
少し意識して笑顔で挨拶してみましょう。自分も周りも前向きな気持ちでスタートできます。
2. 「何かできることある?」と聞いてみる
この一言には、思いやりと信頼のメッセージが込められています。
相手の立場に寄り添う姿勢が、信頼関係を深めてくれます。
3. 自分から心を開く
対話が生まれるのを待つのではなく、自分からオープンになりましょう。
「最近こんなことがあってさ」と、ちょっとした雑談からでもOKです。
⑥ おわりに:未来の職場は、あなたの一言から変わる
「笑顔・挨拶・ありがとう」
この3つを意識するだけで、職場は確実に変わります。
大きな改革をしなくてもいい。
あなたのたった一言が、チームの雰囲気をやわらかくし、信頼を生み、未来をより良いものへと導きます。
今日も、明日も、笑顔で始めてみませんか?