わがままは『自分に正直』
ててママにもおばあちゃんがいた
不思議な存在だ。
一緒に暮らしていたわけではないが
ばあちゃんは大好きだったし
笑顔をしっかり記憶している
大人になったててママにある日ばあちゃんが言った。

ばあちゃんと、一緒に暮らしてないのに
いつも、ばあちゃんばあちゃんって、慕ってくれるなあ
当たり前に思っていたから不思議な言葉と感じた。
小さい頃のててママは、わがままだった。

言うことを聞かないとばあちゃんにお灸してもらう
からね!
ばあちゃんちに行くと、
じいちゃんの眠っている仏壇の前に座らされ、
線香でお灸をされた
でもばあちゃんは好きだった
今思い出しても、何を悪いことしたのか全くわからない
その時も、何がどう悪いのか?
全くわからなかった
ただ、「わがままなんだからあ」と言われて叱られた。
今思うと、わがままは親の解釈。
親の思う通りになるかならないかだ
よく弟とも比べられていた
女と男が逆だったらいいのに、とよく言われていた。
ててママのやんちゃぶりが伺える
木登りもした、子供用自転車で家出もした
行先は、いとこのMちゃん(よく登場するM)だったが
ばあちゃんは戦争経験者。
ばあちゃんの苦労は、亡き母からいつも聞いていた。
食べ物がなかったこと。
一個の卵を5人で分けて食べたこと。
じいちゃんの体が弱かったから、
一人で子供5人育てたこと。
亡き母も幼少期、丁稚奉公したこと。
視力が悪かった亡き母の厚底メガネが壊れ、
お金がないから買えなくて内緒にしてたこと。
でもクラスメートがプレゼントしてくれたこと。
「ばあちゃんは偉いんだよ」
「ばあちゃんには幸せになって欲しいんだよ」
亡き母の口ぐせだった。
おそらく、たくさんたくさん辛い経験したことが、
子供心になんとなく理解できていたのかなあ
ばあちゃんには優しくするんだ!ってことを
ててママは高齢者が好きだ
だから、認知症リハビリも勉強している。
色んな原点は、幼少期からの環境で出来上がってる。
記憶を遡ると少し少しててママの原点がわかる。
実におもしろい
わがままと言われたことは、お灸によって
自分の意思は言ってはいけない!
空気を読まなければいけない!
そのように潜在意識に刷り込まれて行ったのだった
だけど、56歳になった今、自分を知ることができた
少し少しだけど、潜在意識の中の自分を引き出し中
そして、ててママの未来にワクワクが始まっている
これからはわがままに生きる!
自分に正直に生きること